リップアートメイクの痛みとダウンタイムを歯科医師が解説|経過・対処法・過ごし方のポイント

「リップアートメイクに興味はあるけれど、痛みが心配で踏み出せない」「ダウンタイム中はどんな状態になるのか不安」渋谷・千駄ヶ谷にある北参道歯科クリニックにも、そのようなご相談を多くいただきます。すっぴんでも血色のいい唇をキープできるリップアートメイクは魅力的な施術ですが、痛みやダウンタイムについての正確な情報がないまま受けると、想定外の不安を感じてしまうことがあります。この記事では、歯科医師の立場から、施術中の痛みの感じ方・ダウンタイムの日別経過・快適に過ごすためのポイントをお伝えします。
監修者
監修:大野 寿子
北参道歯科クリニック 院長/歯科医師 奥羽大学歯学部卒業後、一般歯科・小児歯科・審美歯科を幅広く担当。訪問歯科医として10年間勤務後、都内複数の医療法人の分院長を経て、2021年7月に北参道歯科クリニックを開業。 日本顎咬合学会・日本顎顔面美容医療協会会員・日本摂食嚥下リハビリテーション学会所属。
リップアートメイクの痛みはどのくらい?

唇は粘膜に近く皮膚が非常に薄いため、眉毛やアイラインなど他部位のアートメイクと比べて痛みを感じやすい部位とされています。ただし、施術には麻酔を使用するため、無麻酔の状態とは大きく異なります。
当院のような歯科医院では、クリーム状の表面麻酔に加えて、口腔内麻酔(浸潤麻酔)を使用できます。これは虫歯治療などで日常的に用いる局所麻酔と同じもので、歯科医師が専門的に扱う技術です。表面麻酔のみを使用するクリニックと比べて痛みをより少なく抑えられるのが、歯科医院でリップアートメイクを受ける大きなメリットのひとつです。
麻酔が十分に効いた状態での施術中の感覚は、「少しビリビリする程度」「じんじんする感じ」と表現される方が多く、特に唇のアウトラインを描くタイミングで感じやすい傾向があります。痛みの感じ方には個人差があり、その日の体調や生理周期によっても変化します。生理前・生理中は痛みを感じやすい傾向があるため、スケジュールを組む際の参考にしてください。施術中に痛みが強くなった場合は途中で麻酔を追加することも可能ですので、遠慮なくお申し出ください。
院長コメント
「歯科医師として日々麻酔を使ってきた立場から言えば、正しい麻酔を適切に使うことでリップアートメイクの痛みは十分にコントロールできます。『痛みが怖くて…』とおっしゃる患者さんほど、終わってみると『思ったより全然大丈夫でした』というご感想をいただくことが多いです。不安な方こそ、まずカウンセリングでご相談ください。」
リップアートメイクのダウンタイムの期間と日別経過
リップアートメイクのダウンタイムは、個人差はありますが約1週間が目安です。施術後の経過を日ごとに把握しておくことで、不要な不安を防ぐことができます。
施術当日〜2日目:腫れ・赤み・濃い発色
施術直後は唇がかなり濃い色に見え、腫れや赤みが出やすい状態です。「こんなに濃くて大丈夫?」と驚かれる方もいますが、これは正常な反応です。ヒリヒリとした痛みを感じる場合は、処方された消炎鎮痛剤で対応できることがほとんどです。腫れが気になる場合は、タオルに包んだ保冷剤で5分程度やさしく冷やすと楽になります。
3〜5日目:皮むけ・まだら模様
腫れが少しずつ引いてくる一方で、唇の表面の薄皮がむけ始めます。白っぽくなったり、まだら模様に見えたりすることがあり、「失敗したのでは?」と不安になりやすい時期です。しかしこれは色素が定着していく過程で必ず起こる自然な現象です。皮がむけかけている部分を無理に引きはがすと色素が一緒に剥がれ落ちて色ムラの原因になります。専用保湿剤を塗りながら、自然に剥落するまでそっと待つことが重要です。
6〜7日目:落ち着き・色の定着
1週間が経過する頃には、腫れ・痛み・皮むけといった症状がほぼ落ち着き、色が定着してきたことを実感できるようになります。完全に色が安定するまでにはさらに1〜2週間ほどかかるため、この時期も保湿ケアを継続してください。
リップアートメイクのダウンタイムを快適に過ごすためのポイント

ダウンタイム中の過ごし方が、最終的な仕上がりを大きく左右します。以下のポイントを守ることで、経過をより快適に、色の定着をより美しく整えることができます。
リップアートメイクは保湿を最優先に
施術後5日間は、クリニックからお渡しする専用保湿剤を使い、唇が乾燥しないようにこまめにケアしてください。乾燥は色素定着の妨げになるだけでなく、皮むけの悪化や痛みの増加につながります。洗顔時は保湿剤を唇に塗布した状態でやさしく洗い、タオルは擦らず押し当てて水分を取ります。
食事・飲み物に気をつける
施術後2〜3日は辛い食べ物・酸っぱいもの・色の濃い飲食物(カレー・赤ワイン・コーヒーなど)を避けてください。熱い飲み物も唇への刺激となるため控えましょう。ストローを使うと唇への直接的な刺激を和らげることができます。
新陳代謝を上げる行為は控える
施術後24時間はアルコール摂取・サウナ・長時間の入浴・激しい運動を避けてください。血行が促進されると腫れや内出血が悪化する可能性があります。
リップメイクと紫外線対策
施術後1週間はリップメイクを控えてください。紫外線も色素定着を妨げるため、外出時はマスクや日傘で唇を守ることをお勧めします。
リップアートメイクの口唇ヘルペスのリスクと予防
ダウンタイム期間中に注意が必要なのが口唇ヘルペスのリスクです。リップアートメイクは唇に細かい傷をつけながら色素を入れる施術のため、体調が優れないときや免疫力が低下しているタイミングでヘルペスウイルスが活性化しやすくなります。
当院では施術前に予防薬を処方し、ウイルスの活性化を抑える対策を取っています。過去に口唇ヘルペスが出たことがある方は、カウンセリング時に必ずお申し出ください。ご自身でヘルペス既往がわからない方にも予防薬をお出しできますので、安心してご相談ください。
リップアートメイクの2回目の施術とその後のメンテナンス
リップアートメイクは基本的に2回セットで行います。唇は色素が定着しにくい部位のため、1回目の施術から1〜3カ月を目安に2回目を行い、色の定着を確認しながら仕上げていきます。2回目にも同様のダウンタイムがありますが、1回目を経験していると心の準備ができているため、多くの方が落ち着いて過ごしていただけます。その後、色が薄くなってきたタイミングでリタッチ(再施術)を行うことで、美しい状態を長く保つことができます。
リップアートメイクに関してよくある質問(Q&A)
Q. リップアートメイク施術当日、仕事に行けますか?
腫れや赤みが出やすい当日〜翌日は、人前に出るお仕事や大切なご予定の前は避けることをお勧めします。デスクワーク等であれば当日からお仕事いただけますが、ダウンタイムを考慮したスケジュール調整をお勧めしています。
Q. リップアートメイクの施術後にキスや歯磨きはできますか?
キスは最低でも1週間程度は控えてください。唇に無数の小さな傷がある状態のため、雑菌が入り化膿するリスクがあります。歯磨きは施術当日から可能ですが、歯ブラシが唇に強く当たらないよう注意してください。
Q. リップアートメイクのダウンタイム中に皮がむけても色は残りますか?
皮むけは色素が定着していく過程での自然な現象です。皮を無理に剥がさず、保湿をしっかり行うことで色の定着が促進されます。2回目の施術でさらに色を補うため、最終的な仕上がりは2回完了後にご確認ください。
Q. リップアートメイクは生理中でも施術を受けられますか?
施術を受けること自体は可能ですが、生理前〜生理中は痛みを感じやすい傾向があります。はじめての施術で特に痛みが心配な方は、生理期間を外してスケジュールを組まれることをお勧めします。
渋谷・千駄ヶ谷でリップアートメイクをお考えの方へ
リップアートメイクの痛みとダウンタイムは、正しい知識と適切なケアがあれば必要以上に恐れることはありません。「施術中の痛みは麻酔でコントロールできる」「ダウンタイム約1週間の経過を事前に把握しておく」「保湿・刺激回避・安静を守る」この3点を意識していただくことが、快適な回復と美しい仕上がりの鍵です。
北参道歯科クリニックでは、施術前のカウンセリングに十分な時間をかけ、お顔全体のバランスを見ながらデザインをご提案しています。「どのくらい痛い?」「ダウンタイム中、仕事はできる?」といった疑問もカウンセリングでていねいにお答えします。渋谷・原宿・新宿エリアからもアクセスしやすい千駄ヶ谷で、皆さまのご来院をお待ちしています。
リップアートメイクのリスク・副作用について
リップアートメイクは唇の表層に色素を注入する施術のため、腫れ・赤み・皮むけ・痛みなどのダウンタイムが生じる場合があります。口唇ヘルペスの発症・悪化リスクがあります。色の定着には個人差があり、仕上がりに差が出る場合があります。妊娠中・授乳中の方、ケロイド体質の方、アレルギー体質の方、免疫治療中の方など施術を受けられない条件があります。事前のカウンセリングにてご確認ください。本施術は自費診療です。

監修者
監修:大野 寿子
北参道歯科クリニック 院長/歯科医師 奥羽大学歯学部卒業後、一般歯科・小児歯科・審美歯科を幅広く担当。訪問歯科医として10年間勤務後、都内複数の医療法人の分院長を経て、2021年7月に北参道歯科クリニックを開業。 日本顎咬合学会・日本顎顔面美容医療協会会員・日本摂食嚥下リハビリテーション学会所属。